寝起きの腰痛に低反発マットレスが悪いわけ

低反発の枕が一時大ブームになりましたよね。
その後、低反発のマットレスも数多くの商品が販売されるようになりました。
しかしほとんどの人は、マットレスの特性にそれほど詳しくありません。
布団は畳の上にそのまま敷くだけ、ベッドのマットレスもデザインや価格によって選ぶ人が多いのではないでしょうか。
年齢を重ね体のあちこちに痛みを感じるようになったり、寝起きに腰痛があり体を起き上がらせるのが毎朝辛い。
こういった症状を実感するまで、マットレスの特性について調べるような機会はあまりないものですよね。
そのため「低反発のマットレスが良いらしいよ」と耳にすると、何となく良さそうに感じ購入に至った人も少なくないでしょう。

低反発マットレス自体にも、良い商品もたくさんあります。
体が柔らかく沈み込み、マットレスにしっかり包みこまれる感触に、抜群の寝心地の良さを感じる人もいますよね。
特に優れた低反発マットレスの場合、沈み込み過ぎず適度なホールド感があるので、やみつきになってしまう人も多いようです。

また低反発マットレスの中でも体圧分散性が高い商品は、同じ姿勢で寝ていてもしびれを感じることが少なくなっています。横向きで眠る人に多い腕や肩のしびれも、その柔らかさによって体圧を吸収してくれる作用があります。

さらに、低反発マットレスは必要以上の寝返りを防ぐ効果があります。
一般的に一晩で寝返りする回数は20〜30回が平均ですが、硬すぎるマットレスを使用すると、体圧がかかるので血流の滞りを防ごうと、必要以上に寝返りを繰り返すことになります。
これでは休息の時間にも関わらず、脳が常に寝返りの指令を出し続けることになり、体の疲れも取れません。体圧分散に優れた低反発マットレスの場合はこうした心配がないのです。

このように低反発マットレスにもメリットはたくさんあります。
しかし、デメリットがあることも知っておいた方が良いでしょう。
例えば寝返りの回数が減る一方で、寝返りによる熱気を逃す回数が減少するため、夏はさらに通気性が悪くなります。熱がこもり、寝苦しさを感じてしまうのです。

そして低反発マットレスは元々耐久性が低いのですが、安い商品の場合はさらに短期間で反発力が弱まります。
耐久性を伸ばす為には、定期的なメンテナンスをする必要もあります。

寝起きの腰痛に悩む人にも、低反発マットレスはあまりお薦めできません。
柔らかすぎて必要以上に体が沈みこんだ状態になるので、特に体重が重い人はより腰痛が悪化する可能性もあるんです。
寝返りの回数の減少も、腰痛には逆効果。
寝返りによって腰回りの血流を滞らないようにし、筋肉の緊張を緩める作用もあります。
寝返りが少ないと長時間に渡って同じ姿勢を取り続けることになり、特に体圧分散力の弱い、安い低反発マットレスを使用すると腰に強い負担がかかってしまうからです。
こうした理由から、腰痛の不安がある人は高反発のマットレスを使用する方がお薦めです。